わたしのブログ

※個人的感想やね。

まるちゃんPERSON読んだよー

 

※6月11日に発売された丸山隆平さん表紙のTVガイドPERSONのインタビュー内容に感激したいち関ジャニ∞ファン(安田担)が、個人的な解釈で書いた超個人的な読書感想文みたいなもんです。深読みしがち。

 

突然だが、私は雑誌「TVガイドPERSON」が好きだ。関ジャニ∞の5人が表紙を飾った号しかまともに読んだことがない人間が何を偉そうに、という感じだが、大好きな人たちが表紙を飾ると知ったときの喜びが他の雑誌のときよりも大きいという紛れもない事実がそれを証明している。

その雑誌名の通り、これでもかというくらい「人物」にビカーっと一点のブレもないスポットライトが当たっていて、いたってシンプルな質問からその人の心の奥底にある熱いものを探っていく見事な過程が、読み応え抜群のインタビュー内容の要となっている気がする。

そしてPERSONの醍醐味は何と言ってもキャッチコピーだ。今回の丸山さんの号は「丸山隆平、我人生旅 愛にいかされ生きてます」。

どれも的確でありながら、その文字を目にしたときにどこか新鮮な気持ちにもさせられる。

このキャッチコピー、「今の自分を褒めるなら?」という質問に対して出た答えから付けられているということを大倉忠義さん表紙の号(vol.93・今年5月9日発売)で知った。つまりその「人」を別の人間(ここで言うなら雑誌「PERSON」側)が見た客観的視点だけではなく、本人が思う自分自身の像、言うならば主観的な要素も含めて出来上がるキャッチコピーだということだ。まさにPERSONって感じだ!と思った。対象の人物の、隠されていた新たな部分を引き出しつつも、これまで私たちが抱いていたイメージ通りの人間像もそのまま短い言葉の中にしっかりと含んである。

大好きな人が特集されたものを読むと何故か読み手であるこちらが少し照れ臭いような気持ちになるのは、このキャッチコピーのおかげかもしれない。

 

そんなPERSON、6月11日に発売された丸山隆平さん表紙の号(vol.94)も、しっかり発売日に買ってその日のうちに読んだ。そのインタビューの中で彼が発していたある言葉があまりにも良くて、初めて読んだ時に思わず心の中で「良い!丸ちゃんナイス!」と叫んでしまった。以来咀嚼してはそのたび「あーやっぱり良い」と噛み締め、愛にいかされて生きている丸山さんの凛とした表情が素敵なその表紙を見つめ両腕でぎゅっ…と抱きしめてしまう。

発売日からだいぶ時間が経ってしまったけれど、改めてここでしっかり文章にまとめたいと思ったので、またしても私のくだらん個人的な話も込みで丸山さんの最高な言葉を振り返る。

 

丸山さんのその言葉は、まさに「今の自分を褒めるなら?」というキャッチコピーに繋がる質問に対する答えだった。

「お前にしてはいい人生だね」かな。まさかここまでいろんな方に愛でていただける人生だとは思ってもいませんでした。京都の何の取りえもない、ちょっと長距離を走るのが速いだけの男の子が、こんなにテレビに出させてもらって…。(中略) いやあ、僕にしてはいい人生やなって思いますよ。これじゃ手に余るから、何かの恩返しをしていく人生なんだろうなって思っています。

何でも他人と比べては自分自身の不甲斐なさに落胆しがちな私に、この丸山さんの言葉の中でも特に「お前にしては」の部分があまりにも真っ直ぐに突き刺さり、記事を全て読み終えてからもしばらく頭から離れなかった。

「今の自分を褒めるなら?」という問いの答えを導くべく自身の「人生」を振り返る上で、決して他人の生き方をそこに持ち出して比べたりしていない。あくまでそこにあるのは丸山さん自身がこれまで歩んできた道のみ。それを「〝お前にしては〟いい人生」と振り返って褒めることは、一見謙虚に思えるが最高の自己評価だと私は思う。

彼は続けて「いろんな方に愛でていただいた」と話しているが、その人たちをも我が人生を彩った大事な要素のひとつとして従えているような潔さすら感じられた。そしてその方々へ恩返しをすることがこれからの人生だと話す彼は、まさにアイドルそのものだった。その恩返しこそが彼の届けるエンターテイメントであり、そしてまた生き様なのだと思うと、最高に格好良くて痺れる。

 

私自身、これは自分の特技だと思っていて誇っていることも、他人が私なんかよりもっと上手くやってのけている様子を見たらだいぶ落胆して自信を失ってしまうことが今でもたまにある。それがいかに馬鹿馬鹿しい事か分かっていても、少しでも「これ得意かも」と調子に乗っていた自分を打ちのめしてやりたくなるもう一人の私がいて、そいつと上手く付き合うことが難しいからなかなかこのループからは抜け出せない。人は人、自分は自分と己に言い聞かせたって、たくさんの他人の存在があってそれらと比べたときにやっと自分の価値や立ち位置が確立するのだという考えもずっと根本にあって、どうしてもそっちが勝ってしまう。

それでも最近になって私は(主に関ジャニ∞の5人の生き様を見ていくうちに)、他人ではなく過去の自分と比べて「私にしてはよくやった」と今の自分を褒めて生きていけたらもっと自分を好きになれるよなと気づいた。向上心だって、自分より優れた他人と比べて悲観するよりもよっぽど高く保てる。しかし同時に、それがいかに難しいことであるかも思い知った。それをすると、どうしても井の中の蛙になりかねないという懸念してしまう気持ちを拭いきれないのだ。「私」を語る上で、その話の中に「私」しか登場さないのはかなり勇気がいる。

そんな考えを持っていた私だからこそ、丸山さんの自己評価は理想そのものだった。

言ってしまえば「自分」という人間そのものが商売道具で、人気に左右されるアイドルという職業(丸山さん自身もインタビューの中で「ある意味水商売」と話している)を全うするには、自身を客観視することが実はすごく大切なのかもしれないと感じた。過大評価もしすぎず、かといって決して自分を下げることもしない。誰かと比べるのではなくあくまで自分という人間のみにピントを合わせて、ニュートラルに。そして自分をかたち作ってくれた他者もしっかり敬いながら自身を評価する。単純に、そういうことができるアイドルを応援できていることが嬉しくなった。

 

そしてこの〝お前にしては〟という言葉、アイドルとしての道を選ばず全く別の人生を歩む、もうひとりの丸山さんの存在を意識して出た言葉のようにも感じ取れる。

私たちが全く意識していないような小さな場面から大きな選択肢を迫られる場面まで、人生の分かれ道はたくさん存在している。例えばたまたまつけたテレビで流れていた音楽に心奪われ、それを機にその音楽が自分が生きていく上でなくてはならない存在になったり、一番就きたいと思っていた仕事に就けず、諦めると同時にそこで初めて他のことに目を向け、その場所でまた別の自分に合うかもしれないと思える仕事を見つけることが出来たり。

そういう様々な場面から私たちの人生は色んな方向に枝分かれしていて、時にじっくりと考え、時にほとんど何も考えずに無意識に、私たちは道を選択している。

丸山さんの場合、ジャニーズのオーディションに受かったことに気づかずに次の年に2回目のオーディションへと足を運んで晴れて事務所に入社したが、もし2度オーディションに行かなかったら今とは全く違う人生になっていたかもしれないのだ。そのことがこのインタビューのときに丸山さんの頭に浮かんでいたかどうかはわからない。あくまで私の勝手な妄想でしかないが、もしかしたらアイドルにはならずに普通の京都の男の子としての人生を歩んでいたかもしれない、そんなお前にしてはアイドルになる道を選んで、結果いろんな人に愛してもらえるなんて良い人生じゃないか、というふうにも捉えられる気がした。

そう考えると、今こうして関ジャニ∞のメンバーとして活動する5人を応援できている今の私の人生すらも、たくさんの奇跡が重なって生まれたもののように感じる。

 

こんなふうにして丸山さんが自分を褒めた結果、「丸山隆平、我人生旅 愛にいかされ生きてます」というキャッチコピーが生まれたのだ。

「我人生旅」の部分は自分を自分として褒めることのできる丸山さんの強さ、「愛にいかされ生きてます」の部分はそんな自分の人生を彩った他者への愛情を忘れずに持つのとのできる丸山さんの優しさだと私は思う。

 

次に関ジャニ∞が特集されるのは誰で、どんなキャッチコピーが生まれるのか楽しみで仕方ない。

 

 

 

TVガイドPERSON VOL.94 (TOKYO NEWS MOOK 864号)

TVガイドPERSON VOL.94 (TOKYO NEWS MOOK 864号)

  • 発売日: 2020/06/11
  • メディア: ムック